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2011年9月13日火曜日

AKB48 TeamB 3rd「パジャマドライブ」-てもでもの涙

この曲はかなりマイナーだと思いますが、比較的初期からチームBを推していた方からしたら、かなり記憶に残っている曲でしょう。

もしかしたらフレンチ・キスのバージョンを聞いたことがある人は多いかもしれません。2010年9月8日発売のフレンチ・キスデビューシングル「ずっと 前から」に収録されています。TeamB 3rdの方は残念ながら公演DVDとしてしか発売されていません。

SKE48 TeamEの1stStageでもこの「パジャマドライブ」公演がされていますので、ぜひ一度は見に行きたいと思っています。

2010年のAXでは佐伯さん(以下みかちぃ)の代わりにあきちゃが踊っていますが、2011年にはファンの期待に答えてみかちぃが復活したことで、チームB推しにはたまらない公演となったのではないでしょうか。


佐伯美香-エケベディア
http://www23.atpages.jp/akb49/?%E4%BD%90%E4%BC%AF%E7%BE%8E%E9%A6%99


今回とりあげる「てもでもの涙」も、歌謡曲と言ったらこういう曲をイメージする人も多いかもしれませんね。KinKi Kidsの「硝子の少年」も同じくマイナーの曲ですが、あまり暗いとは感じませんよね。実際にかなりのヒットでしたし、暗いから売れないということも無いですし、短調=暗いというのは一般的なイメージにはぴったりですが、実際あてはまらないのではないかと思います。

試しにDm/A→Bmを四回づつ弾いてみると、Bmが妙に明るい雰囲気に聞こえますよね。コードの進行、和声、メロディー、リズムによって暗くも明るくもなるというのが正解ではないでしょうか。

ただ日本ではマイナーの歌謡曲は結構人気なんですよね。演歌もそういう曲が沢山ありますし、マイナー好きの国家なのかもしれません。


【D#マイナー】
|D#m|Fm-5|F# |G#m|A#m|B   |C# |
|Im   |IIm-5|IIIb|IVm |Vm  |VIb|VIIb|


【前奏】
|D#m/A#|B   |C#  |F#|
|Im        |VIb |VIIb|IIIb|

|D#m/A#|B   |G#m |A# |D#m|
|Im        |VIb |IVm  |V   |Im   |



【Aメロ】
♪「降り始めた~」
|D#m|G#m|C#  |F# |
|Im   |VIm |VIb |IIb |

♪「下ろすように~」
|D#m|G#m|B   C#   |D#m|
|Im   |IVm |VIb VIIb |Im   |


|B   C#   |D#m|
の部分はお分かりの通りF#メジャーのII→Vと全く同じ形です。歌詞で言いますと♪「私の初恋~」に当たる部分ですが、歌詞にも「雨」という言葉が使われているように、ジメッとしたマイナーの進行から、雲の合間から陽が射すように、メジャーコードであるB、C#で安定感のある形をつくることによって場面の転換を図るわけです。


ただ、この曲はマイナーキーを使っていることからも分かるように、悲しみを表現したいわけですからあくまでもシメはD#mで終わらせることで統一感がキッチリ出てきます。


【Bメロ】
♪「待ち伏せした~」
|G#m|D#m|G#m|D#m|F/D#|B   |F/D#|B  |
|IVm |Im   |IVm |Im   |II/I   |VIb |II/I  |VIb|


ここも重要なポイントですよね。|F/D#|B   |F/D#|B  |
メロディーがD#マイナースケール外の(固定Cの)Aに向かうことで、グッと不安定な感じを増大させています。それに合わせてコードもFを使って完全にコードだけ見るとFメジャーの進行と見ることができる気がします。最後にF#,G#A#とD#マイナーのスケールをなぞらなければどこかに行ってしまいそうですね。しかし、この危険な橋をわたるような展開こそアクセントになっていると思います。


【サビ】
♪「こんなに会いたくても~」
|D#m/A#|B   |C#  |F#  A#/F|
|Im/V     |VIb|VIIb |IIIb Vm/ |


ここの最後の部分はどのように専門的に説明できるのかわかりませんが、A#→D#mの進行は短調でよく見ますよね。例えば「だんご3兄弟」の♪「だんご3兄弟(ちゃーちゃっ)」の「ちゃーちゃっ」の部分とかこの形ですよね。短調にお詳しい方どのように見ているのかぜひ教えて下さい。

と書きましたが何らかの分析をするならA#→D#mは4度上に向かう「強進行」ですよね。短調だろうが、長調だろうが関係なく、音の導きとして心地の良い進行であることには変わりません。それ以上になにか名前が付いているものではないかもしれませんね。


♪「それでもこうして~」
|D#m|B    |G#m |A#m |D#m|
|Im   |VIb |IVm   |Vm  |Im   |

♪「こんなに会いたくても~」
|D#m/A#|B   |C#  |F# A#/F  |
|Im/V     |VIb|VIIb |IIIb Vm/II |

♪「傘さしてるのに~」
|D#m |D#mM7/D|D#m7/C#|D#m6/C|
|Im    |ImM7/Ib  |Im7/VIIb  |Dm6/VI |


出ましたね。ベースが半音ずつ下がるクリシェです。こういうところで、ちらっと見せると胸が苦しくなる雰囲気が出て良いですよね。サビで使うと「AKB48 22ndシングル(Type-B収録)-アイスの口づけ」みたいになります。


♪「どうにもできない~」
|B   |D#m/A#|B   |C#  |G#m A#m|D#m|
|VIb |Im/V    |VIb |VIIb|VIm   Vm |Im   |


【2番ギターソロ前】
♪「どうにもできない~」
|B   |D#m/A#|B   |C#  |G#m A#m|B      |
|VIb |Im/V    |VIb |VIIb|VIm   Vm |VIb   |


2011/09/13追記
「てもでもの涙」って「でもでもの涙」に聞こえますが、「てもでも」ですから注意してくださいね。それは置いておくとして、♪「こんなに会いたくても~」♪「こんなに好きでも~」から来てるって今知りました。なるほど。
みかちぃの卒業公演見ると感動する…
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1450194639



楽曲名:てもでもの涙
アーティスト:AKB48
レーベル:AKS、エイベックス・エンタテインメント
作詞:秋元康 作曲:寺畑早知子 編曲:田口智則・稲留春雄
Taguchi Tomonori Official Web Site
http://www.an-life.com/bbc/
--NO TITLE--(INATOME HARUO)
http://blog.goo.ne.jp/qwerasdf1519
http://twitter.com/#!/haruo_i

2011年8月18日木曜日

AKB48 チームA 5th Stage&シアターガールズ-ひこうき雲


Bloggerの大規模エラー中でなかなか投稿できませんでした。
Draft in Bloggerというところhttp://draft.blogger.com/homeからやってみました。
うまく投稿できるか分かりませんが、たぶん大丈夫でしょう。

今回は「シアターガールズ-ひこうき雲」の楽曲分析をしてみました。
もともとはチームA 5th Stage「恋愛禁止条例」の公演曲として使われていた楽曲のシングルカットと言ってもいいでしょう。
19枚目のシングル「RIVER」に収録されています。

さわやかな失恋?ソングですよね。動画見るとあっちゃんも優子もまいまいも若いですねぇ。
Bメロの4度進行が心地良かったので今回はこの曲にしました。

是非、「この曲は隠れた名曲だと思う」という曲があれば教えて下さいね。


【前奏】
|F |F/A  |Dm |Gm C|
|I  |I/III   |VIm|IIm V |

|F % |Dm Gm |Gm Bb/F |Gm Am  Bb C Csus4 C|
|I %  |VImIIm  |IImIV/I    |IIm IIIm  IV  V Vsus4  V|

【Aメロ】
♪「秋から冬への途中~」
|F Em7-5  A  |Dm % |Bb C|
|I VIIm7-5 III  |VIm% |IV  V|

♪「未来への曲がり角と~」
|F Em7-5   A  |Dm % |Bb C|
|I  VIIm7-5 III  |VIm% |IV  V|

VIIm7-5はハーフディミニッシュと呼ばれるコードでディミニッシュコードと似ています。
3和音では同じですが、VIIm7-5とdim7は短七度と減七度という違いがあり響きが全く異なってきます。
ベートーヴェンの作曲した「エリーゼのために」でも、後半の盛り上がりをみせる部分で出てきます。
音楽に緊張感を与えるコードですね。ちらっと見せるとドラマティックな雰囲気を演出します。


【Bメロ】
♪「さよならつぶやく~」
|Bb C |Am7  Dm |Gm C |Am  Dm |
|IV V  |IIIm7 VIm |IIm  V|IIImVIm |

♪「日差しが届かず~」
|Bb C |Am7  Dm |Gm| C |% |
|IV V  |IIIm7 VIm |IIm| V  |% |


安定感抜群の四度進行をBメロで使っていますAm7→Dm、Gm→C、Am→Dm
最初のIIIm7→VImは7度の音が1音下がることで高ぶった感情を抑えるような働きが生まれています。
マイナーの進行の中に時々メジャーのコードを使うことによって、複雑な気持ちっぽくなりますね。
ここでは♪「さよならつぶやく~」と歌詞がついていますが、いかにもBメロの心揺れ動く感じが表現されている気がします。


【サビ】
♪「空にひこうき雲~」
|F %|Dm Cm F |Gm (Bb) |Gm Am  Bb C7|
|I  %|VImVm  I |IIm   (IV) |IIm IIIm  IV  V7|

♪「時はひこうき雲~」
|F %|Dm  Cm F |Gm (Bb) |Gm Am  Bb C7|
|I  %|VIm Vm I  |IIm   (IV) |IIm IIIm  IV  V7|

2つめの区切りVIm→Vm→Iの進行はよく見ますね
「柊つかさ-寝・逃・げでリセット」のサビでも同じ形で使われています。
本来ならVはメジャーのはずですが同主調のCマイナーからコードを借りてきています。
それと同時にBbメジャーでのツーファイブもどきを構成しています。Cm→F→Bb

改めて聞くと、Bbが怪しいですね。ファの音が鳴っていないようにも思います。
Gmだけで通しているように聞こえてきました。流れ的には使ってもいいと思ったのですが何回も聞いてると全く聞こえないので使ってないかもしれないです。


それはとりあえずおいておくとして、
サビ後半のソの音からドまで駆け上がるようなコード進行が気持ちを高ぶらせます。
♪「振り向く余裕もないまま~」♪「君は悲しみを見送っていた~」
なにかちょっとしたことで別れなくてはならなくなった2人の物語をひこうき雲が浮かぶ広い大空のようにイメージさせますよね。

最後のメロディーがセブンスの音になっているのももう一つのポイントではないでしょうか。
セカンダリードミナントを利用したV7→Iの進行は7度の音が半音下に解決するのでよりすっきりとした印象を与えます。


【間奏】
|Dm  DmM7/C# |Dm7/C  GM7 |Gm Am  |Bb C Am  |
|VIm VImM7/V# |VIm7/V IIM7  |IIm IIIm  |IV  V IIIm |

【Cメロ】
♪「空にひこうき雲~」
|Dm  DmM7/C# |Dm7/C  Dm6/B  |
|VIm VImM7/V# |VIm7/V VIm6/IV|

同じメロディーですがトニックであるVImを使うことで雰囲気を変え、ベースが半音づつ下がるクリシェが悲しげな印象を醸しだしています。


この完成度。やはり成瀬&野中コンビに死角なしですな…


楽曲名:AKB48 14th Single - RIVER(SideB ひこうき雲)
アーティスト:AKB48(シアターガールズ)
作詞:秋元康 作曲:成瀬英樹 編曲:野中"まさ"雄一
レーベル:キングレコード
成瀬秀樹オフィシャルサイト
http://www.hidekinaruse.com/
野中"まさ"雄一 MASA's Music Workshop
http://masamusic.net/


2011年7月30日土曜日

AKB48 22ndシングル(Type-B収録)-アイスの口づけ

最近知ったのですがローマ数字が機種依存文字らしいので次回からアルファベット表記にします。
フライングゲットの発売が待ち遠しくもあり、今回のCDの売り上げがどれほどになるのかが気になったり気にならなかったりする次第であります。

昨年末からブームに火がついたAKB48ですが、流石に今が山頂かもしれません。今回のシングルも「Everyday、カチューシャ」より枚数は落ちると予想されていますが、今後もAKBが存続するのであれば、いかにしてファンの皆さんの興味を引いていくのか気になりますね。


【Bメジャー】Aメロ~Bメロ
|B|C#m|D#m|E |F#|G#m|A#dim|
|I |IIm  |IIIm |IV |V |VI   |VIIdim|


[前奏]
|B |G#m |E |C#7/F  |F# |F#sus4 |F#|
|I  |VIm  |IV |II7/V♭|V  |Vsus4   |V |


[Aメロ]
「ジリジリと日に焼いた~」※おそらくCD版は2回繰り返し
|B |G#m |C#m |F# |D#m |G#m |C#m C# |F#|
|I  | Vim  |IIm   |V  |IIIm  |Vim   |IIm   II   |V |


[Bメロ]
「僕は「どうして」と~」
|E |Em |D#m |Cdim7    |C#m |C# |F# |
|IV|IVm|IIIm  |II♭dim7  |IIm   |II   |V  |


[サビ]C#メジャーに転調
「アイスのときめき~」
|C# |C#M7/C |C#7/B  |A#7|
|I    | IM7/VII  | I7/VI♭|VI7|

「さっきよりも」
|D#m |D#mM7/D  |D#m7/C# |G#7/C|
|IIm   |IImM7/II♭ |IIm7/I      |V7/VII |

「アイスのときめき~」
|C# |C#M7/C |C#7/B  |A#7|
|I    | IM7/VII  | I7/VI♭|VI7|

「一人で部屋を~」
|Fm  |F  |A#m |D#7 |F# |G# |D# |
|IVm |IV |VIm  |II7   |IV  |V  |I   |


まず先に申し上げておきます。「サビのコード進行はBOOWYの例の曲と同じではないか」という議論が盛んになされているようですがその通りです。同じコード進行という点において、それ以上私から申し上げることはないでしょう。ですからここでは、この類似点を指摘されたポイントに使われている「クリシェ」について私なりに思ったことなどを書いていこうと思います。

Yahoo!知恵袋で同様の質問について解答がなされていたので、回答者の方の例に挙げてくださっていた楽曲のコード進行などを挙げて少し説明してみましょう。クリシェの参考例として挙げられていた「THE YELLOW MONKEY-追憶のマーメイド」、「Mr.Children-OVER」のコード進行と比較してみます。

BOOWY-CLOUDY HEART
[サビ]【Aメジャー】
|A    |AM7/G# |A7/G     |F#7|Bm |BmM7/B♭|Bm7/G    |E7/G#|
|I     |IM7/VII   |I7/VI♭  |VI7 |IIm |IImM7/II♭ |IIm7/VII♭|V7/VII|

THE YELLOW MONKEY-追憶のマーメイド
[サビ]【Aメジャー】
|A |AM7onG# |Em/G     |F# |Bm |G              |              |E|
|I  | IM7/VII   |Vm/VII♭|VI  |IIm  |VII♭         |              |V|

Mr.Children-OVER
[サビ]【B♭メジャー】
|B♭|B♭M7/A |B♭7/G |G7 |Cm |CmM7/B  |Cm7/B♭ |F7/A  |
|I     |IM7/VII   |I7/VI♭  |VI7|IIm |IImM7/II♭|IIm7/VII♭|V7/VII|

AKB48-アイスの口づけ
[サビ]【C#メジャー】
|C# |C#M7/C |C#7/B  |A#7 |D#m|D#mM7/D  |D#m7/C# |G#7/C|
|I    | IM7/VII  | I7/VI♭|VI7 |IIm  |IImM7/II♭  |IIm7/I      |V7/VII |



あたりまえですが、ベース音が半音づつ下がるクリシェにおいて使えるコード進行というのはほぼ同じです。そもそもクリシェという手法は、強調したいメロディーの反復に変化を付けるために使われるという効果を持っていると私は考えています。つまり、使えるメロディーも同じように限られてくるのです。




例えばイエモンの追憶のマーメイドでは
ド#シラド# ド#レミド# ミミファ#ミレド ド#シラ#」
という薄い緑で印をつけた部分は「ド#」の音を中心に強く反復を意識させます。

同じようにMr.ChildrenのOVERでは
レミ♭ファ レミ♭ファ レミ♭ファソソ#ーレミ♭ ドレミ♭ ドレミ♭ ドレミ♭フォミ♭レシ♭ド
同じように「ミ♭」を中心として同じようなメロディーを構成しています。

ではAKB48のアイスの口づけを見てみます。
ファファファ#ーファ ファファファ#ーファ ファファファ#ーファファ#ソ#ファ#ファ・・・」
すいませんが書いていて見難くてしょうがないのでやめます。簡単に書くと見て分かる通り、2つの音を中心にメロディーを組み立てています。後半は「ファ#とソ」を中心に同じような形を成しています。


BOOWYのCLOUDY HEARTも同じようにAメジャーの第3音である「ド#」を中心にメロディーを作っていますが、よく聞くとAKB48のアイスの口づけよりも前後に多くの音を使っています。アイスの口づけがたった2つの音を強調していたのに比べると、より凝っているとも言えるかもしれません。(曲の善し悪しではありません。あくまでも音のバリエーション的にです。)


この3つの曲に共通するのは「曲のキーとなる音の3番目の音を中心にメロディーが組み立てられているということ」です。ですが、別にキーの3番目の音を中心にメロディーを作らないと使えないわけではないわけです。コード感を維持しながら簡単に作るのであれば、Cメジャーで始めるとすれば少なくとも「ドミソ」のどれかの音を中心に組み立てれば良いわけですから。トニックの真ん中にある音を中心にメロディーを作るのは何か理由があるのではないかと考えることができます。

作ってみると分かりますが、このコードに合わせられるメロディーは本当に限られていますよね。それはともかく、ベース音(根音)からメロディー作り始めると…なかなかよさげなのができますね…ただありふれた感じになるかもしれません。

コードの一番上の音(第5音)を中心にメロディーを考えてみましょう。ただ、ここで気を付けたいのは、歌う人のことです。AKBの場合は最低音がmid2B辺り、最高音がhiCあたりにあるので、C#の第5音にあたるソ#から上への展開にあまり無理ができません。消去法的に第3音を中心に作ると、歌う方も入りやすく、根音から入るよりもインパクトがあるメロディーが作れると考えたのではないかと私は考えています。

しかしリズムからしてBOOWYを彷彿とさせるので、純粋に作曲者がBOOWYファンであった可能性は否定できませんがw



先ほど挙げたイエモンのこの進行、「あれっ?」っとお気づきの方いると思いますがこれ実は…

|A |AM7onG# |Em/G     |F# |Bm |G     |E7 |E7|
|I  | IM7/VII   |Vm/VII♭|VI  |IIm  |VII♭|V7 |V7|

よく見ると3つ目のコードから他の曲とは微妙に違うんですwついついVII♭が気になってしまうので注目してしまうのですが、VIIdimの代わりにサブドミナント・マイナーであるVII♭を使ったというのはこじつけに感じますよね。ロックな使い方といえばそうなのですがw


これは下属調でもあるDメジャーが進行していると見たほうが良いかもしれません。試しにF#mを入れてみると…

|A |AM7onG# |Em6/G     |(F#m) F# |Bm |G     |E7 |E7|
|I  | IM7/VII   |Vm6/VII♭|(VIm)  VI  |IIm  |VII♭|V7 |V7|

なにやら複雑化してきたみたいですが、前半はさんざん語ってきた例の形のクリシェをAメジャーで構成しているように見えます。しかし、同時にDメジャーのコード進行にも見えてきます。特に後半F#からは思いっきりDメジャーから引っ張ってきています。VII♭のところで「おやっ?」と思った方は、そこが完全に転調しているように聞こえたからであって、無理もありません。AメジャーならG#dimコードが入ってきますので全く違う感じになるでしょうから。こういう使い方は面白いですね。Dメジャーで3645を作っています。転調の方法でわかりやすい解説ページを見つけたので参照してください。


作曲カウンセリング 転調~その3~ :作曲の方法・理論
http://sakkyoku.info/?p=502


ただ私が使ったら「イエモンのパクリ」って言われるでしょうねw

リズムとコードが同じだったとしてもメロディーに多少なりとも変化をつければ曲は変わりますが、今回はあまりに反復による強調を意識しすぎたことと、歌手の音域などの制約によってこうならざるを得なかったのでしょう。その分耳残りの良い曲を生み出すことが出来たという狙いは達成されていると思いますけど。



楽曲名:AKB48 22ndシングル(Type-B収録)-アイスの口づけ
アーティスト:AKB48
作詞:秋元康 作曲:矢吹香那 編曲:増田武史
レーベル:キングレコード
増田武史・矢吹香那 スマイルカンパニー(作曲家・編曲家)
http://www.smile-co.jp/list/composer_arranger.pdf

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