「オシャンティーなコードだなー」と思い耳の訓練のためにもコードを採ってみました。
1番だけ取るのにも1時間くらいかかりました。耳コピは意外と体力を使うのですが今までで1番疲れた気がします。しかも1980円の安いヘッドホンで作業しているのでよく聞き取れなくてまどろっこしい。
しかし、昨日たまたま聴力測定があって「異常なし」だったのに加えて、若者にしか聞こえない何ヘルツだかの高い周波数の音もばっちり聞こえたので、まだまだ若いということでお願いします。
そろそろ聞こえなくなる頃だと思いますが…
そろそろ聞こえなくなる頃だと思いますが…
[Eメジャー]
|E |F#m |G#m |A |B |C#m |D#m7-5 |
|I |II |III |IV |V |VI |VIIm7-5 |
【前奏】
|E |EM7 |E6 |EM7|
|I |IM7 |I6 |IM7 |
トップノート(一番上の目立つ音)が一つづつ下がってくるクリシェからオシャンティーに始まりました。
Sixpence None The Richer の『Kiss Me』という曲もこんな感じで始まりますよね。
ちなみに『Kiss Me』のほうはこんな進行になっています。
Sixpence None The Richer -『Kiss Me』
【前奏、Aメロ】
|Eb |EbM7 |Eb7 |Eb |
|I |IM7 |I7 |I |
3番目のコードがすこし違いますね。AKBの「人魚のバカンス」ではスケール通りにコードが進行していますが、Sixpence None The Richer(以下SNTR)の「Kiss Me」では、セブンスを入れることによってさらに、悲しい感じ、侘しい感じを強調しているように感じます。
どうして、このような違いになったのか私なりに考えてみたいと思います。
まず歌詞の内容に着目してみます。SNTRのKiss Meの歌詞はこんな感じです。
「穂が波打っている緑の麦畑の中でキスして」
「柔らかい月光の下であなたのやさしい手を添えて私を導いてほしいからキスして」
まあこんな雰囲気です。
それではAKBの人魚のバカンスの歌詞はというと。
「南の島でゆっくりとした時間を過ごしたい」
「誰からも邪魔されないこの島で傷を癒して行くよ」
とまあこんな感じでしょう。
Kiss Meのように甘い恋人たちの愛のささやきというよりは、ボサノバ風のコードを多用した明るい雰囲気を醸し出しているということを考えると、セブンスでしっとりさせたいというよりは、オシャンティーな雰囲気を残しつつもしっとりさせないI6を使ったほうが明るい雰囲気を崩さずに表現できると考えたのではないでしょうか。
加えてセブンスコードはインパクトがあるのでサビやキメの場面で出すとよりパンチのある効果を出すことが出来ます。前奏でしつこくセブンスを意識させるよりも、そういった場面で「ズバッと」使うほうが効果的だと考えることも出来ます。
それではAKBの人魚のバカンスの歌詞はというと。
「南の島でゆっくりとした時間を過ごしたい」
「誰からも邪魔されないこの島で傷を癒して行くよ」
とまあこんな感じでしょう。
Kiss Meのように甘い恋人たちの愛のささやきというよりは、ボサノバ風のコードを多用した明るい雰囲気を醸し出しているということを考えると、セブンスでしっとりさせたいというよりは、オシャンティーな雰囲気を残しつつもしっとりさせないI6を使ったほうが明るい雰囲気を崩さずに表現できると考えたのではないでしょうか。
加えてセブンスコードはインパクトがあるのでサビやキメの場面で出すとよりパンチのある効果を出すことが出来ます。前奏でしつこくセブンスを意識させるよりも、そういった場面で「ズバッと」使うほうが効果的だと考えることも出来ます。
【Aメロ】
♪「椰子の木陰~」
|F#m7 |B7 |EM7 |% |
|IIm7 |V7 | IM7 |% |
(B9,F#m7/B )
(B9,F#m7/B )
♪「波のギターが~」
|F#m7 | B7 |EM7 |% |
|IIm7 | V7 | IM7 |% |
(B9,F#m7/B)
2番目のコードはB7がツーファイブを構成するので1番しっくりくると思います。
おそらくC#は含まれてないような気がしますがもしB9などで演奏した場合もその後にEでトニックに戻るために、C#→Bの進行がしっくりくるとは思います。個人的にはB7かなと思いましたが、お好きな方をお試しあれ。
最後のメジャーセブンスがまたまたオシャンティー!
(B9,F#m7/B)
2番目のコードはB7がツーファイブを構成するので1番しっくりくると思います。
おそらくC#は含まれてないような気がしますがもしB9などで演奏した場合もその後にEでトニックに戻るために、C#→Bの進行がしっくりくるとは思います。個人的にはB7かなと思いましたが、お好きな方をお試しあれ。
最後のメジャーセブンスがまたまたオシャンティー!
【Bメロ】*前半2小節は3拍子。次の変拍子に注意
♪「青いライム絞った~」 「水面が~」
|D#dim7 |D7 |C#m7 E/B E |G#m7 |B7|
|VII#dim7|VIIb |VIm7 I/V I |IIIm7 |V7|
これは…すごいと思いません?この曲の中で1番不安定な進行に聞こえる部分だと思います。
そもそもこの耳コピ自体合っているか分からないレベルなのですが、私に理解できるのはベースが半音づつ下がっていっているということですかね。このおかげでというかこれがあるからこそ、成り立っているような気がします。
最後を単純にツーファイブで整えないあたりも思い切りの良いの良い印象を持ちました。
皆さんの意見をぜひお聞かせ下さい。
【サビ】
♪「人魚のバカンスみたいに~」
|E |EM7/D# |E6/C# |E7/D (E7)|
|I |IM7/VII |I6/VI |I7/D (I7) |
(Gdim7/D)
前奏と同じコード進行ですが、ベースがすーっと下がってきて後半も、ベース音がDからEに進行していることからAメジャーでのIV→Vが進行しているような印象を与えます。
♪「ストロベリー一つつまんで~」
|A |E/G# Gdim7 |F#m7 |B7 |
|IV | I/III# IIIb dim7 |IIm7 |V7 |
またまた、ベースがすーっと下がってきますね。この間につなげ役としてのパッシングディミニッシュ的な使い方でしょうかディミニッシュコードを入れてツーファイブできっちり仕上げています。Bメロの特徴的な進行からサビでしっかりハートをつかんでくるあたりが考えられてますね。
またまた、ベースがすーっと下がってきますね。この間につなげ役としてのパッシングディミニッシュ的な使い方でしょうかディミニッシュコードを入れてツーファイブできっちり仕上げています。Bメロの特徴的な進行からサビでしっかりハートをつかんでくるあたりが考えられてますね。
♪「人魚のバカンスみたいに~」
|E |EM7/D# |E6/C# |E7/D (E7)|
|I |IM7/VII |I6/VI |I7/D (I7) |
(Gdim7/D)
♪「誰からも忘れられた~」
|A |E/G# Gdim7 |A6 B7 |F E|
|IV | I/III# IIIb dim7 |IV6 V7 |IIb I |
IIbがいい味出してますね。保留を表現するならIsus4という素敵なコードが有るのですがあえて、IIbを使うことでかなり新鮮な印象が生まれます。狭義での転調と言っても良いくらい、自然のような自然じゃないような音に聞こえます。普通は思いつかないですよね。耳コピが間違ってるかも…
楽曲名:AKB48-ここにいたこと(通常盤)-人魚のバカンス
アーティスト:AKB48
作詞:秋元康、作曲・編曲:上田起士
レーベル:キングレコード
TATSUJI UEDA Official Web Site
http://www.tatsujiueda.com/index.html
IIbがいい味出してますね。保留を表現するならIsus4という素敵なコードが有るのですがあえて、IIbを使うことでかなり新鮮な印象が生まれます。狭義での転調と言っても良いくらい、自然のような自然じゃないような音に聞こえます。普通は思いつかないですよね。耳コピが間違ってるかも…
楽曲名:AKB48-ここにいたこと(通常盤)-人魚のバカンス
アーティスト:AKB48
作詞:秋元康、作曲・編曲:上田起士
レーベル:キングレコード
TATSUJI UEDA Official Web Site
http://www.tatsujiueda.com/index.html
お疲れ様です。
返信削除私もこの楽曲はしっかりと分析したいと思っていたんです!
・・・が、Bメロは変拍子になるし、聞いただけでも
テクいコード満載だと思ったんで後回しにしていましたw
Code Guess AKBさんの耳コピを参考に私もこの響きを
味わってみたいと思います!
余談ですが、私も高校のときまでは20kHz以上
余裕で聞こえていたのですが最近は17kHzですら怪しいです(泣)
>pontaさん
返信削除この曲、本当に風変わりですよね
おしゃれですがあまり一般ウケはよくなさそうなw
年をとると聞こえなくなるみたいですが、
眼と耳は本当に大切にしたいものですw